外来水草繁殖抑制事業
外来水草が繁茂している水路と周辺の田園風景
AQUATIC WEED CONTROL PROJECT

河川生態系の保全 / Aquatic Weed Control

外来水草を
「刈る」から
「生えにくくする」
管理へ。

外来水草の再繁茂抑制を目指し、熊本県立大学と共同研究を進めています。

お問い合わせ
SCROLL
01

The Problem

現在の外来水草対策は、
「刈る」ことが中心です。

01
刈っても数か月で再繁茂する
02
毎年同じ維持管理を繰り返している
03
管理費が年々増えている
04
人手不足で対応が難しい
水辺で複数人が胴長を着て、かごを手に外来水草を手作業で回収する様子
02

The Constraints

なぜ、刈り取りしか
できないのでしょうか。

河川や湖では、生態系や水利用への影響などに配慮する必要があり、管理方法にもさまざまな制約があります。

01

魚などの
生態系への配慮

02

水利用への
配慮

03

周辺環境への
配慮

04

除草剤などの
使用が難しい

だからこそ、安全性と機能性を両立した
新しい管理手法が求められています。

03

The Material

河川で使う素材だから、
安全性と機能性の両立にこだわりました。

河川や湖で使用することを前提に、私たちは安全性と機能性の両立を重視しました。そこで着目したのが、海水に豊富に含まれるマグネシウムを原料として製造される、高温焼成酸化マグネシウムです。

外来水草対策に用いる素材

海水由来のマグネシウム成分を活用

原料 海水由来の
マグネシウム成分
→
加工 高温で焼成
→
素材 高温焼成
酸化マグネシウム
→
活用 外来水草対策に
活用

海水由来のマグネシウム成分を高温焼成して得られる高温焼成酸化マグネシウムを、外来水草対策の素材として活用します。

※ 素材の由来と活用イメージを示した簡略図です。使用条件ごとの安全性・有効性は共同研究で検証中です。

この素材の特性
01
海水由来の素材
02
食品添加物・医薬品などにも利用されている
03
環境分野でも幅広く活用されている
04
長期間作用しやすい特性を持つ

※ 河川で使用する素材として、安全性にも着目しています。

しかし、安全性だけでは新しい管理手法にはなりません。
本当に外来水草の再繁茂を抑制できるのか。魚類や水環境への影響はないのか。

だから私たちは、「安全そう」ではなく、
「安全性と有効性を科学的に証明すること」を選びました。

04

Joint Research

熊本県立大学と共同で、
安全性と有効性を科学的に検証しています。

私たちは、「安全そうだから使う」のではなく、安全性と有効性を科学的に証明することを大切にしています。現在、熊本県立大学と共同研究を行い、実用化に向けた検証を進めています。

Safety

安全性に関する検証項目

  • ―化学分析
  • ―メダカによる魚類試験
  • ―水環境への影響評価

Effectiveness

有効性に関する検証項目

  • ―生育抑制効果
  • ―最適散布量
  • ―pH変化
  • ―栄養環境の変化
  • ―現地実証試験
安全性検証に用いるメダカ安全性の検証
温室試験で並ぶポット温室試験
河川での現地調査・採取の様子現地調査
研究ロードマップ / Roadmap
STEP 01
有効性の検証
(温室試験)
完了
→
STEP 02
安全性試験
→
現在地 / NOW
STEP 03
現地実証試験
→
STEP 04
社会実装
05

How It Works

水草を枯らすのではなく、
「生えにくい環境」をつくります。

高温焼成酸化マグネシウムは、水草を直接枯らすことを目的としたものではありません。底質環境へアプローチすることで、水草が再繁茂しにくい環境づくりを目指しています。

底質断面イメージ / Cross-section
底質断面イメージ:未処理では茎や根から再生して成長し、MgO処理後は底質表層のMgOにより底質が弱アルカリ化して再生しにくい

※ 作用の考え方を示したイメージ図です。

1
底質へ散布
↓
2
底質環境が変化(弱アルカリ性へ)
↓
3
リンなどの栄養分を、根から吸収しにくい環境へ
↓
4
再繁茂しにくい環境へ
この技術が目指すこと / Our Goals
01

再繁茂の抑制

02

刈り取り回数の削減

03

管理負担・
管理コストの軽減

※ 共同研究および実証試験を通じて目指している内容であり、現時点で効果を保証するものではありません。

06

Our Story

65年間、水を守る仕事を
してきた会社だからこそ。

私たちは65年間、浄化槽や温泉、プール、工場排水など、「川へ流れる前の水」を守る仕事に取り組んできました。

その経験を活かし、今度は「河川そのもの」を守る新しい挑戦として、外来水草管理に取り組んでいます。

浄化槽管理の作業浄化槽管理
温泉の浴槽温泉の水質管理
プールの水質検査プール管理
工場排水処理施設工場排水管理
水質分析の試験管水質分析
65年
創業からの歩み
100超
自治体・公共団体との取引実績
水処理
長年培ってきた技術と知見
07

FAQ

よくあるご質問

Q実績はありますか?+
A

はい。高温焼成酸化マグネシウムを活用した技術は、製造メーカーである宇部マテリアルズ株式会社において、水草発芽抑制や底質改善などの実績があります。例えば、岡山県倉敷市では、高温焼成酸化マグネシウムを活用した製品が継続的に使用され、水草発芽抑制対策などに取り組まれています。また、底質改善や水質改善など、さまざまな環境分野でも活用されています。尼崎薬品では、その技術を熊本県立大学との共同研究を通じてさらに発展させ、河川や水路ごとの条件に応じた最適な散布方法や散布量、安全性・有効性を科学的に検証しています。

Qどのような水草が対象ですか?+
A

現在は、ナガエツルノゲイトウとブラジルチドメグサを中心に共同研究を進めています。また、作用メカニズムから、他の抽水植物や沈水植物を含む外来水草にも適用できる可能性があると考えており、今後さらに検証を進めていく予定です。

Q除草剤とは何が違いますか?+
A

除草剤のように植物を直接枯らすことを目的とした技術ではありません。底質環境へ働きかけることで、水草が再繁茂しにくい環境づくりを目指しています。

Q魚や生態系への影響はありませんか?+
A

熊本県立大学との共同研究において、化学分析やメダカを用いた安全性試験を実施し、水環境や生態系への影響を確認する予定です。現在、安全性試験の開始に向けた準備を進めています。

Q効果はどれくらい続きますか?+
A

高温焼成酸化マグネシウムは、長期間作用しやすい特性を持っています。持続期間については、今後予定している現地実証試験において、河川や水路の環境ごとに評価していく予定です。

Q実証試験や共同研究の相談はできますか?+
A

はい。現在、自治体・河川管理者・企業・研究機関の皆様と連携しながら、実証フィールドの拡大を進めています。現地の状況や対象となる水草の種類を確認した上で、実証試験や共同研究についてご提案させていただきます。

Q現在導入できますか?+
A

現在は熊本県立大学との共同研究段階です。実証試験や共同研究を通じて、安全性・有効性の検証を進めながら社会実装を目指しています。導入をご検討いただいている自治体様や管理者様につきましても、お気軽にご相談ください。

Qなぜ熊本県立大学と共同研究を行っているのですか?+
A

河川や湖で活用する技術だからこそ、「効果がある」だけではなく、「安全であること」も同じくらい重要だと考えています。そのため、熊本県立大学と共同で、安全性・有効性・作用メカニズムを科学的に検証し、根拠に基づいた管理手法の確立を目指しています。

Contact

外来水草対策に関する
ご相談・お問い合わせ

実証試験や共同研究のご相談だけでなく、外来水草に関する現場情報のご提供、技術についてのご質問、企業・研究機関との連携など、幅広くお問い合わせを受け付けています。少しでも気になることがありましたら、お気軽にご連絡ください。

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